ドッグトリマーが言う!!中型犬で1番お手入れが必要ランキング5徹底解析

ドッグトリマーが言う!!中型犬で1番お手入れが必要ランキング5徹底解析

Mog wan
安心犬活

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中型犬のお手入れ事情とは?基本を知って快適な暮らしをサポート

中型犬はその適度なサイズ感と飼いやすさから、多くの家庭で愛されています。しかし、見落とされがちなのが「お手入れの頻度と手間」です。小型犬や大型犬とは異なる特徴を持つ中型犬は、犬種によって被毛の質や皮膚の状態、活動量などが大きく異なるため、適切なケアを行うことが非常に重要です。

本記事では、プロのドッグトリマーの視点から、「お手入れが特に大変な中型犬ランキングTOP5」を徹底解析していきます。各犬種の特性やお手入れが必要な理由、具体的なケア方法なども併せて紹介することで、初めて中型犬を飼う方にもわかりやすく、実用的な情報をお届けします。

また、「中型犬 お手入れ 頻度」「中型犬 トリミング 必要な犬種」「毛が抜けやすい中型犬」など、キーワードも押さえながら、検索ユーザーのニーズにしっかり応える内容を目指します。

まずは、中型犬のお手入れに関する基本的な考え方と、なぜトリミングや日常ケアが欠かせないのかを見ていきましょう。

なぜ中型犬にはお手入れが必要なのか?

中型犬のお手入れが重要な理由は、大きく以下の3点に集約されます。

  1. 被毛の密度と換毛期の存在
    中型犬は、ダブルコート(アンダーコートとオーバーコートを持つ)を持つ犬種が多く、季節の変わり目には大量の毛が抜けます。ブラッシングを怠ると毛玉や皮膚病の原因にもなりかねません。
  2. 運動量が多く汚れやすい
    中型犬は活発な性格の犬種が多く、屋外での活動が多いため、足裏や腹部が汚れやすい傾向にあります。定期的な洗浄やチェックが欠かせません。
  3. 犬種ごとに異なるトリミングの必要性
    見た目が似ていても、犬種ごとに必要なトリミング頻度や方法は異なります。例えば、シザーでのカットが必要な犬種もいれば、定期的なシャンプーとブラッシングだけで十分な犬種もいます。

次章からは、実際に「お手入れが大変」とされる中型犬をランキング形式で紹介していきます。具体的な犬種名と共に、どんなケアが必要なのかを詳しく見ていきましょう。

第5位 シェットランド・シープドッグ(シェルティ)

第5位 シェットランド・シープドッグ(シェルティ)

シェットランド・シープドッグ、通称シェルティは、その美しい長毛と気品あるルックスから人気の高い中型犬です。しかし、その優雅な見た目とは裏腹に、日常のお手入れは決して簡単ではありません。

豊富な被毛が生むトラブルのリスク

シェルティはダブルコートの持ち主で、特にアンダーコートが非常に密集しています。この構造により、換毛期には大量の毛が抜けるため、こまめなブラッシングが不可欠です。放置すると毛玉が発生しやすくなり、皮膚が蒸れて皮膚炎や湿疹の原因になることもあります。

特に注意が必要なのが、耳の後ろ、脇の下、後ろ足の内側など、摩擦が起きやすい箇所です。これらの部分は毛玉ができやすいため、週に2〜3回以上のブラッシングが推奨されます。

トリミングよりも日常ケアが鍵

シェルティは定期的なトリミング(カット)はそこまで必要ない犬種ですが、その分シャンプーとドライの丁寧さが求められます。濡れたまま放置すると皮膚トラブルにつながるため、シャンプー後は地肌までしっかり乾かすことが重要です。

さらに、耳の内側の毛や爪、足裏の毛のカットも定期的に行うことで、衛生的な状態を保ちやすくなります。

シェルティのお手入れが向いている飼い主像

シェルティを迎える際は、「犬のブラッシングが好き」「日々のケアに時間をかけられる」飼い主さんが理想的です。逆に、手軽さや低メンテナンスを求める方には少しハードルが高い犬種かもしれません。

第4位 アメリカン・コッカー・スパニエル

第4位 アメリカン・コッカー・スパニエル

アメリカン・コッカー・スパニエルは、ウェーブがかった長い被毛と垂れた耳が特徴的な中型犬で、非常に愛らしい見た目から高い人気を誇ります。しかし、その見た目を維持するためには高度かつ頻繁なグルーミングが欠かせません。

手入れが難しい理由:被毛と耳の構造

この犬種の最大の特徴である絹のような長毛は、見栄えは良い反面、毛玉が非常にできやすく、放置すればすぐに絡まってしまいます。特に胸部や腹部、脚周りは動くたびに摩擦が生じるため、最低でも2日に1回のブラッシングが必要です。

また、長く垂れた耳もトラブルの原因になりやすい部位です。湿気がこもりやすく、外耳炎のリスクが高いため、耳掃除をこまめに行う必要があります。シャンプーの際に耳に水が入らないように注意し、乾燥もしっかり行うことが大切です。

トリミング頻度とプロの技術が求められる犬種

アメリカン・コッカー・スパニエルは、他の中型犬に比べてトリミング頻度が非常に高い犬種です。月に1回のペースでプロのトリミングが推奨され、特に被毛の長さや形を維持するにはシザーリング技術が必要です。

家庭でのお手入れでは限界があるため、トリマーとの定期的な連携が重要になります。美しさを保ちつつ、健康状態を維持するためのパートナーとして、信頼できるトリマーを見つけることが大切です。

アメリカン・コッカー・スパニエルに適した環境

この犬種はおしゃれ好きな飼い主や、犬の美容ケアに対して意識が高い方に向いています。逆に、忙しくてこまめなケアが難しい方には不向きといえるでしょう。

第3位 ビション・フリーゼ

第3位 ビション・フリーゼ

真っ白でふわふわの被毛が印象的なビション・フリーゼは、見た目の可愛らしさから近年人気が高まっている中型犬です。しかし、その可憐な外見とは裏腹に、日常のお手入れは非常に手がかかる部類に入ります。

被毛は“綿毛”に近い特殊構造

ビション・フリーゼの最大の特徴は、綿毛のような被毛です。この被毛は抜けにくい代わりに、自然に毛が落ちないため、ブラッシングをしなければすぐに絡まり、毛玉になります。毛玉が皮膚に張り付くと、通気性が悪くなり、皮膚炎や湿疹の原因になります。

理想的なケアとしては、毎日のブラッシングが必要です。ブラシだけでなく、コームを使って根元まで丁寧にときほぐすことが重要です。

トリミングは2〜4週間ごとが理想

ビション・フリーゼの見た目を維持するには、月2回程度のトリミングが求められます。特に「ビションカット」と呼ばれる独特の丸いカットスタイルは、プロの技術が必要であり、自宅での再現は困難です。

シャンプー後のドライも重要で、しっかりと根元から乾かさなければ、毛が潰れて美しいシルエットが保てません。ドライヤーとコームを併用しながら、ふわっとしたボリューム感を出すことがポイントです。

生活習慣全体が「清潔第一」

ビション・フリーゼは涙やけが目立ちやすい犬種でもあり、目元のケアも日課にする必要があります。また、白い被毛は汚れが目立ちやすいため、室内環境を清潔に保つ工夫や、散歩後の足洗いなど細かな配慮も重要です。

第2位 イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル

第2位 イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル

イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルは、スポーティでエレガントな中型犬として知られ、家庭犬としても狩猟犬としても人気があります。しかし、その美しい羽毛状の被毛と活発な性格が、お手入れの難しさに直結しています。

被毛は長く、絡まりやすく、汚れやすい

この犬種はセミロングで柔らかな被毛を持ち、特に耳・胸・腹・尻尾・脚の後ろ側に長い飾り毛があります。これらの飾り毛は非常に絡まりやすく、毎日のブラッシングが求められます。

また、活発で屋外活動が好きな犬種であるため、散歩や運動のたびに汚れやゴミが被毛に絡まりやすいのも大きな課題です。特に草むらや土の上で遊ぶことが多いため、散歩後は部分的なシャンプーや足・腹の拭き取りが日課になります。

定期的なトリミングが健康を守る

イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルは、定期的なプロによるトリミングが必須です。長い飾り毛を自然に見せるためには、適切な長さに揃えることと、形を崩さないカット技術が求められます。

また、耳の中に毛が生えているため、耳毛の処理と耳掃除も並行して行う必要があります。耳の通気性を保たなければ、外耳炎などのトラブルにつながるリスクが高まります。

清潔感を保つには“飼い主の覚悟”が必要

イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルを清潔かつ美しい状態で維持するには、毎日のケア+月1〜2回のトリミング+定期的なシャンプーが必要です。飼い主の負担は決して軽くないため、犬の外見だけでなく、お手入れ時間や費用も視野に入れたうえで迎えることが大切です。

第1位 プードル(ミディアムサイズ)

第1位 プードル(ミディアムサイズ)

中型犬で最もお手入れが大変とされるのが、プードル(ミディアムサイズ)です。トイプードルと同様に非常に人気のある犬種ですが、その独特な巻き毛は毎日のケアと定期的なトリミングを必要とする、まさに“美容と健康の両立”が試される犬種です。

絡まりやすい巻き毛が最大の特徴

プードルの被毛はカールが強く、抜け毛が少ない反面、絡まりやすさが非常に高いのが特徴です。このため、毎日のブラッシングが必須であり、怠るとすぐに毛玉になってしまいます。特に脇、首回り、耳の付け根などは毛玉ができやすいポイントです。

毛玉を放置すると皮膚が引っ張られ、痛みや皮膚病の原因になるため、日々のブラッシングで被毛の通気性を保つことが重要です。

トリミングの頻度と技術力が必要

プードルはスタイルを維持するために、3〜4週間に一度のトリミングが理想的です。人気のテディベアカットやラムクリップなど、様々なカットスタイルがある一方で、いずれもシザーリングの高い技術が求められ、家庭でのセルフカットは難易度が高いといえます。

また、目元の毛が伸びやすいため、視界を確保するためにも定期的なカットが必要です。

被毛の性質ゆえに「湿気」と「乾燥」の両方に注意

プードルは皮膚が比較的デリケートな犬種でもあります。シャンプー後のしっかりしたドライはもちろん、室内の湿度管理やスキンケア製品の選び方にも配慮が必要です。特に湿気が多い時期は、皮膚が蒸れてトラブルを起こしやすくなるため、通気性の高いブラッシングと定期的なチェックが求められます。

プードルのお手入れに向いている飼い主

プードルは「見た目にこだわりたい」「美容ケアに時間とコストをかけられる」飼い主に向いています。一方で、お手入れの手間やサロンの利用頻度を負担に感じる方には不向きな犬種といえるでしょう。

犬種別に異なるお手入れポイントを見極めるコツ

犬種別に異なるお手入れポイントを見極めるコツ

ここまで、中型犬の中でも特にお手入れが大変な5犬種を紹介してきましたが、お手入れ方法は犬種ごとに異なります。この章では、それぞれの犬種に適したお手入れのコツと、飼い主が注意すべきポイントについて解説します。

1. 被毛の構造を理解する

犬種によって、被毛の「タイプ」や「密度」が大きく異なります。

  • ダブルコート(例:シェルティ、スプリンガースパニエル)
     → 換毛期に抜け毛が多く、季節ごとの集中的なケアが必要。
  • シングルコート(例:プードル、ビション)
     → 抜け毛は少ないが、毛玉になりやすく日常的なブラッシングが重要。
  • ウェーブ・カールタイプ(例:アメリカンコッカー、プードル)
     → トリミングが必須で、プロの技術による定期的なメンテナンスが必要。

2. 活動量や生活環境によって汚れやすさが変わる

活発な犬種は、外遊びや運動で汚れやすくなります。

  • スプリンガースパニエルのような狩猟犬タイプ:散歩後の足・腹の拭き取りが必須。
  • 室内中心の生活を送るビションやプードル:被毛の汚れは少ないが、皮膚ケア重視

犬の生活環境に合わせて、「汚れを取るケア」か「毛玉・通気対策のケア」かを見極めることがポイントです。

3. トリミングの有無と頻度を計画する

お手入れが大変な犬種は、家庭でのケア+トリミングサロンの活用が基本となります。

  • ビション・フリーゼ、プードル:3〜4週間に1回が理想
  • アメリカン・コッカー:月1回以上で毛の形を維持
  • シェルティ、スプリンガー:トリミングよりブラッシング重視

飼い主のライフスタイルに合った頻度で無理なく継続するためにも、プロとの連携を意識することが大切です。

お手入れの大変さを理解したうえで中型犬を選ぼう

お手入れの大変さを理解したうえで中型犬を選ぼう

中型犬はそのバランスの取れた体格と飼いやすさから非常に人気ですが、「お手入れの手間」を軽視してはいけません。今回紹介した5犬種はいずれも魅力的な特徴を持ちますが、美しさや健康を保つには飼い主の努力が不可欠です。

犬種選びは「見た目」だけでなく「生活スタイルとの相性」で

見た目が気に入ったという理由だけで犬種を選ぶのではなく、以下のような視点も考慮しましょう。

  • 日々のブラッシングにどれくらいの時間をかけられるか
  • トリミングサロンに通う余裕(時間・費用)があるか
  • 犬の活動量に対応できる生活リズムか
  • 皮膚トラブルや耳掃除など、細かなケアに抵抗がないか

これらを踏まえることで、犬との生活に無理が生じず、お互いにとって快適な関係を築くことができます。

プロのサポートを活用しよう

お手入れが大変な犬種は、プロのトリマーの存在が欠かせません。月1回のトリミングや定期的なスキンチェックにより、未然にトラブルを防ぐことができます。特に初心者の飼い主さんは、トリマーから日々のケア方法を教わることで、家庭でのブラッシングやシャンプーの質も向上します。

愛犬との時間を「ケアタイム」に変える発想を

お手入れは「手間」ではなく「愛犬とのふれあいの時間」として楽しむことが大切です。信頼関係を深めるきっかけにもなり、日々の健康状態の変化にも気づきやすくなります。

中型犬は、きちんと手をかければかけるほど応えてくれる存在です。犬種の特性を理解し、無理のないケア習慣を築くことで、長く健やかな暮らしを実現していきましょう。